PowerMac G5にATXを入れたい!その1。
導入
Hackintoshを作りました。
だいぶ昔にHackintoshを作りました。学生の身で高いMacProは買えないけどスペックの高いMacが欲しいと思いHackintoshを作り今まで使ってきました(夢の中の話)。
NVIDIAの公式ドライバも更新されていて、CUDAプログラミングも楽しめる!
しかしずっと不満に思ってきたことがありました。
外から見たら窓じゃん!!だめじゃん!
一般的なハイアマチュアなゲーマーなWindowsなケースです。
これでは電源をつけないとMacかどうかわかりません。
あのMacの洗練されたデザインのケースが欲しい....!
そこでたどり着いたのがPowerMacG5です。
このブログに来た方も同じことを考えているのでしょう!
早速Yahooオークションでケース(中身なし)を2000円で購入しました。
到底2000円でできるようなクオリティの製品ではありません。。。。デザインだけではなく内部の機能性(部品の配置など)や金属加工や溶接などとんでもないクオリティで度肝を抜かれました。さすがApple製品。
早速改造を始めよう!!!
と思いましたが、当時僕は寮暮らしで金属加工をする場所も道具もありませんでした()
それから2年後....
ようやく道具と場所とお金(ここ重要)を手に入れて改造を開始しました。
改造記録
大きな流れとしては
1.前のケースから必要な部品を取ってくる
2.Macの背面をくりぬく
3.背面パーツを作る
4.マザーボードを固定する
5. 配線等
6. りんごの箱でりんごの夢を見る
といった感じです。
PowerMacG5はケースだけではなくマザーボードや電源まですべて独自設計です。自作PCのATX規格のマザーボードとかATX電源とかバックポート(USBとかグラボとか)はそのままではつきません。
そこでまず前のケースから背面のIOパネルをとってきました。
ケースにはかしめてあるだけだったので、かしめの頭を金属ドリルで穴を開けて外しました。このIOパネルをPowerMacの背面につけることでATX規格のマザーボードをPowerMacに取り付ける作戦です。
次にバックパネルを付けるために、PowerMacの背面をレシプロソーで切り抜きます。
適当に長さを測って
ぎやぁぁぁぁあああああ!
いい感じです。レシプロソー恐るべし...!
穴が空いたのでここに合うバックパネルをCADで設計してもらいました。
IOポートだけでなくついでにACインレットと背面ファンも取り付けられるようにしました。長さはMacの寸法とか公開されているわけもないので定規で測っていきました。
外注して2週間後....
とどいた!!!
これにさっき取り外したIOポートとACインレットを取り付けます。
ぴったし〜〜。ファンとケースの干渉や、ACインレットとの干渉などしっかり測ったのでおそらく大丈夫なはず。水冷のラジエータが120mmファンにつくので、ラジエータの干渉など細かく計りました。
次にマザーボードの固定です。
ネジを立てるとかいろいろ考えましたがどれも面倒くさそうなので、エポキシ接着剤を使って六角スペーサを直接つける妥協法を採用しました。
「エポキシ接着剤 最強」をAmazonで検索して購入しました(¥1200)
まず、マザーボードに六角スペーサをネジで固定します。この六角スペーサの高さと基板厚さも、背面パネルを設計する際に考慮しないといけません。
この六角スペーサの端に、先ほどのエポキシ接着剤を塗り、背面パネルを固定することで位置を確定させ接着をします。どうしても、接着剤だと正確にアライニングすることができないので背面パネルを正確に作ることで基板の位置を図ることなく、目的の位置に固定しました。
完全硬化時間24時間以上ととてつもなく待たされますが待ちます。
こうしてバックパネルとマザーボードを固定しました。
長くなったので配線や電源などは次回書きたいと思います。
一旦ここまで!